枯野の旅
NHKニュースによると、今日(20日)、暮坂峠(群馬県中之条町)で牧水の詩「枯野の旅」が読まれたそうだ。
上野(かみつけ)の草津の湯より
沢渡(さわたり)の湯に越ゆる路
名も寂し暮坂峠
大正11年10月20日の朝、牧水はこの峠を越えて「枯野の旅」を読んだ、らしい。
乾きたる
落葉のなかに栗の実を
湿りたる
朽葉がしたに橡(とち)の実を
とりどりに
拾ふともなく拾ひもちて
今日の山路を越えて来ぬ
長い詩だ。
この旅を記した紀行文が「みなかみ紀行」で、牧水の代表的作品のひとつだ。
ところが長編の詩を著したにもかかわらず、「みなかみ紀行」では、暮坂峠の記述は素っ気ない。「ひろびろとした枯芒の原、立枯の楢の打続いた暮坂峠」とあるのみで、何の感慨も記されていない。先を急いで通過したみたいな書き方だ。
草鞋よ
お前もいよいよ切れるか
今日
昨日
一昨日
これで三日履いて来た
履上手の私と
出来のいいお前と
二人して越えて来た
山川のあとをしのぶ
捨てられぬおもひぞもする
なつかしきこれの草鞋よ
牧水の旅は観光旅行ではなかったのだろう。自らと語り合う旅だったのかもしれない。
牧水の紀行文を読むとき、ぼくは大正9年版の陸軍参謀本部5万分の1の地図でルートをたどりながら読む。国土地理院で複写してもらった。牧水が使った地図と同じものだ。たぶん。
枯草に腰をおろして
取り出す参謀本部
五万分の一の地図
見るかぎり続く枯野に
ところどころ立てる枯木の
立枯の楢の木は見ゆ
ここでようやく長編詩「枯野の旅」と紀行文「みなかみ紀行」が合致する──「立枯の楢の打続いた暮坂峠」
昨秋、暮坂峠に立ち、牧水の歌碑を仰いだ。
風にあおられたおびただしい量の枯れ葉が吹雪のように降りしきる光景を、ぼくは生まれて初めて目の当たりにした。
「枯野の旅」をもう少し……
路は一つ
間違へる事は無き筈
磁石さへよき方をさす
地図をたたみ
元気よくマッチ擦るとて
大きなる欠伸をばしつ
「枯野の旅」は岩波文庫「新編みなかみ紀行」(池内紀編)で読めます。もちろん「みなかみ紀行」も所収。「みなかみ紀行」は青空文庫でも読めますよ。
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11月12日(日) 昭和女子大学・秋桜祭において
「Breath Less」の上映会を行います。詳細は以下の通りです。
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11月12日 日曜日 昭和女子大学
(昭和女子大学/東急田園都市線三軒茶屋駅)
○上映会場
80年館 6階 オーロラホール
○上映スケジュール
10:00 受付開始
10:30 1回目 上映
12:30 上映終了(入れ替え)/受付開始
13:00 2回目 上映
15:00 上映終了(入れ替え)
15:10 意見交換会
16:00 終了
○チケット料金
パンフレット付きで1,000円
○チケット販売について
下記の要領で往復ハガキで申込をして下さい。
--
◎往信ハガキ
【表面】
〒154-8533
世田谷区太子堂1-7 昭和女子大学 日本語日本文学科
秋桜祭有志 「団体ひとり」宛
【裏面】
観覧希望回(1回目・2回目)
観覧者数( )席 ※1通につき2席まで
氏名
住所
連絡先(メールアドレス)
◎返信ハガキ
【表面】
ご自分の住所・氏名
【裏面】
何も記入しないで下さい。
(注)
・申込締切:10月31日(火)必着
返信ハガキは11月2日発送を予定しています。
・ハガキ1枚につき2席まで受付けます。
・電話でのお問い合わせは一切、お受けできません。
メール:tobiwo21@hotmail.co.jpにてお願いします。
・当日、上映10分までに受付終了されない場合は、キャンセルと
みなします。
・受付は1回目10:00~ 2回目12:30~ 行います。
返送されたハガキとチケット代金をご持参下さい。
・意見交換会は1回目、2回目のいずれを観賞しても半券にて
参加できます。
(但し、意見交換会のみの参加はできません)
・申込多数の場合は抽選となります。予めご了承下さい。
・ハガキに記載された氏名、住所、連絡先等は上映会以外のこと
には一切、使用致しません。
※お一人様につき申込は一通のみとして下さい。
事務処理の省力化と無駄のないチケット頒布に、ご協力願い
ます。
…………
とびをさんのコメントは以上です。
当日はぼくも参加します。というか、お手伝いします。
「モギリをやれ」といわれているので楽しみです。
なにせ、学生時代のアルバイト以来ですから。