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2006年5月22日 (月)

H.K.さんよりのメール

 蓼科高原映画祭をご覧になった方のリクエストメールが決め手となった、と大阪・第七藝術劇場の方がおっしゃっているということは先日お知らせしました。
 その方(H.K.さん)へお礼のメールを送りましたところ、返信をいただきました。その中にリクエストメールの文面も入っていました。ぜひみなさんに読んでいただきたいと思い、許可をいただいてここに掲載します。

○H.K.さんよりのメール……
毎日、監督のブログを読んでは映画の1シーン1シーンを思い出して過ごしました。
色んな人の感想を読みながら、少し離れた所から『Breath Less』を見れた事、良かったです。
どんなに好きな作品でもひとつの作品をこれほどまでに自分の中で温めた事はありませんでした。
そして日が経つにつれ、大きくなっていく作品もありませんでした。
胸に留まる作品はたくさんありますが、見た瞬間がピークで、
後で色んな事を思ったとしても、そのままの気持ちが胸に残る物はあまりありません。
ただ単に私の感受性が足りないだけかも知れないけど・・・
映画に限らず、その時その時に何かを感じる事が一番大切な事なんだろうけど
今ではもう私の中で単に筒井道隆が出てるという枠からはみ出てて、
『Breath Less』、それ自体が愛しいのです。
きっと他のファンの皆も私と同じ気持ちだと思います。

『Breath Less』に出会えた事、監督とこうして話せる事、
『Breath Less』に筒井さんが出てる事、一つ一つが大切に思えます。
違う人が撮っても、違う俳優が演っても、こうは成らなかった。
『Breath Less』、これからもずっと私の胸に留まり続けていくと思います。
それに『Breath Less』という題名、とってもとても気に入ってるんですよ。
まわりでも格好良い!と好評です。

遅れましたが、大阪上映決定!おめでとうございます。
この一報をどんなに心待ちにしていた事か!
本当に本当に自分の事の様に嬉しいです!

アルゴ・ピクチャーズさんからの話も嬉しくて嬉しくて。そのメールはおそらく私です。
第七にメールを送った経緯ですが、
普段、行ってる単館系の映画館に 2、3リクエストのメールをしてみました。
そしたら動物園前シネフェスタから、ご丁寧に返事を頂きました。
大阪では「現在、十三の第七藝術劇場が検討中でこちらは上映予定は組めません。」と・・・
それでこれを足がかりとして、今度は行った事も無い第七にこうメールをしてみました。

蓼科高原映画祭で『Breath Less』(渡辺寿監督・主演 筒井道隆・清水美那)を
拝見したのですが通り過ぎていくたくさんの作品の中でも今でも胸に残ってる作品です。
不器用な心のふれあい、台詞へのこだわり、テーマ的にも深~い物が隠れています。
でも押し付けがましくないのは脚本と俳優陣の演技力の賜物なのでしょう。
主人公の筒井さんと父親の本田さんのやり取り、不破万作さんの存在感、
清水さんの心の色、屈折してる役を演じる忍成君、日常そのもののリアルな空気、
お気に入りの要素が詰まりに詰まってます。
リクエストしてる割に抽象的なPRで申し訳無いのですが、
とにかくもう一回見たい!と思うと同時にたくさんの人に見てもらいたいのです。

ブレス・レスで初めて拝見した新人の清水さんの演技ももう一度見たいです。
ブレス・レスを見た後、この渡辺監督が脚本を書いたと言う「蕨野行」を拝見したのですが、
初々しい役柄なのですが、新人なのにしっかりとした印象の彼女。
すっかり感情移入してしまったのを覚えています。
蕨野行は取っ付 き難いですが我々世代が見るべきだ!と思いました。
清水さんに可能性を感じるのはまだ露出が少ないせいもあるだろうけど、
5年後、10年後はどんな作品に出てるのだろうと気になる女優さんです。
同じく主演の筒井道隆さんも朴訥としたイメージで何気に味があって一番好きな俳優さんです。
筒井さん演ずるこの橘 徹という男、デビュー映画・バタアシ金魚を思い起こさせる役柄で
最近では珍しい演技になってると思います。
すみません。つい長々と・・・
映画館の諸事情は知りえませんので不躾な事を言ってるかもしれませんが 、
東京での評判が良かったら是非上映して下さい。
『Breath Less』に強く強~く肩入れしてる者が居る事、気に留めて下さると嬉しいです。

と・・・・
館主さんがこのメールを読んでくれて思いが通じた事も嬉しいし、
こうして監督から「蓼科映画祭で見た人が・・・」と話を聞くと
この1通のメールがいろんな所を回って自分に戻ってきた気がして
何とも言えない気持ちになりました。嬉しいものですね。
上映される第七がある十三という町は用事がないと行かない町です。
『Breath Less』を見た後、余韻を感じるにはいい町だろうと思います。
もちろん見に行かせてもらいますよ~
監督にも是非お会いしたいです!楽しみに待ってます。

これから鬱陶しい梅雨に入りますので、お体、気をつけて下さい。
……

 H.K.さん、ありがとうございました!

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2006年5月21日 (日)

朝まで飲んだくれ。

 ひとりになるのが怖くって、2日連続で朝まで飲んだくれました。
 その間コメントをくださった方々、返事が遅れてすみません。
 今日より気持ちを入れ替えて、再びガンガン書きます。

 決意をこめて牧水を一首。

  いざ行かむ行きてまだ見ぬ山を見むこのさびしさに君は耐ふるや

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2006年5月19日 (金)

終わりは始まり、です!

 この日が来ました。
 今夜9時の上映をもってポレポレ東中野でのロードショー、終わりです。
 ご覧いただいたお一人おひとりに心より御礼もうしあげます。
 ありがとう!
 ポレポレ東中野のスタッフのみなさんも、ありがとう!

 何かが終わるということは何かが始まるということにほかなりません。
 がんばってつぎの始まりのために歩きます。

 あっ、もう家を出て駅へ歩かなきゃ。
 これよりポレポレへ向かいます。
 つづきはのちほど。
 朝まで飲んでしまうかもしれないけれど。

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2006年5月18日 (木)

大阪上映が決まりました!

 本田博太郎さんとのトークショーを終えた直後、うれしい連絡が入りました。

 大阪上映が決まりました!
 秋です。たぶん9月あたり。
 映画館名は、第七藝術劇場です!
 http://www.nanagei.com/

 館主さんがおっしゃるには、決め手は、蓼科高原映画祭で観た方がぜひ大阪で上映をと熱心に要請されたことだったそうです。
 うん、確かにわざわざ蓼科まで観に来てくださった方がいらっしゃいました。
 ここにお名前を挙げるわけにはいかないけれど、どうもありがとう!

 こうやって、ぼくらは多くの人に助けられながら生きているんですね。感謝。

 本田さんとのトークショー、とても楽しかったです。
 本田さんとは感性が合うというか、考えていること、目指していることが同じ方向を向いていると強く感じます。
 またやりたいなあ。15分の倍ぐらい時間ほしいなあ、できれば。

「終わる前に、もう一度観ておこうと思って」
 と、もうひとりの主人公・恵美子役の清水美那ちゃんも来てくれました。
 アルトサックスの小川高生さんもたくさん友人を連れて来てくれました。

 みんなみんな、ほんとうにありがとう。
 あと2日、渡辺は必ずポレポレにおります。

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2006年5月17日 (水)

BBS復活!

 メンテナンスのため長い間停止していた『Breath Less』公式サイトのBBSがようやく復活しました。
 これで『Breath Less』について書き込みのできる場所は4カ所になりました。
 一応整理してお伝えします。

 1.映画『Breath Less ブレス・レス』公式サイト(BBS)
  2.mixi映画『ブレス・レス』コミュニティー
 3.当ブログ
 4.当ブログの分室「立ち話屋Breathless」

 どうか好きなところにどしどし書き込んでください。
 ぼくは毎日巡回して読んでおります。
 これからは地方上映の情報なども流せると思います。

 このほかにも筒井くん、忍成くんや本田さんのファンサイトでも『Breath Less』について語られています。
 ぼくもまだすべてを把握し切れていないと思いますので、ご存知の方はぜひぜひご一報お願いしますね。

 みなさま、これからもどうかよろしくお願い申しあげます!

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2006年5月16日 (火)

本田博太郎トークショー

 5月17日(水) 本田博太郎トークショー
 夜9時開演 終了後『ブレス・レス』を上映します。

 今夜(15日)は観客の中に女優のF.U.さんの姿があった。
 終了後、ご挨拶しようかなと思ったが、初対面でもあるし、静かに映画を観るのを邪魔してはいけないと思い、挨拶は控えることにした。

 17日は本田さんとどんな話をしようかと、毎日わくわくしながら考えている。

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2006年5月13日 (土)

いよいよ最終週に!

 ポレポレ東中野での上映は、いよいよ最終週に入ります。

 なんだかあっという間でした(まだ終わってないぞ)。
 しかし温かい多くの方々と知り合いになりました(まとめるな)。
 これからの一週間をどんな気持ちですごせばいいのだろう。
 作品の反省はまだまだ十分でない。
 何よりも、観たいのにまだご覧いただけていない多くの方々にどう応えていくのか。
 う~ん、考えよう。考える一週間にしよう。

 とにかく今日より最終日まで、ぼくはポレポレにおります。
 たとえ開始時刻の9時に辿り着けていなくても、上映が終わるときにはポレポレにおります。
 ご覧くださった方お一人おひとりにお礼を申しあげたい。

『Breath Less ブレス・レス』ポレポレ東中野レイトショーは5月19日(金)までです。
 みなさま、どうかお見逃しなきよう!

 牧水を一首──

  いつ知らず重ねて胸に置きたりし双(もろ)のわが手を見れば涙落つ

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2006年5月12日 (金)

映画評論家・山根貞男さんの評

 このところ本館、分室への1日のアクセス数が300に達しようとしています。
 多くの方々に読んでいただき、コメントをいただき、こころより感謝申しあげます。
 どうもありがとう!

 で、みなさん! 
 今日はぜひ本屋さんにお立寄りください。
 そして「キネマ旬報」5月下旬号を開いてください。96ページです。
 映画評論家・山根貞男さんの「日本映画時評」があります。
 いま日本映画は面白いです。海外のものにけしてひけをとりません。もちろん中には出来の悪いのもあります。しかし製品管理されているわけではありませんからしようがないです。ぜひ良いものに触れてください。
『Breath Less』について、山根さんの「日本映画時評」では3月下旬号(98P)でも触れていただきました。こちらは図書館へ行けば読めると思います。
 著作権がありますから、ここに転載はできません。どうかぜひ書店へ図書館へ、お願いします。
 もっともっと勉強して、もっともっと面白い映画が撮りたい。
 わらべのようにそう思います。
 山根さん、ありがとうございました。

 さて今日(12日)は小川高生さんのライブ&トークです。
 小川さんのアルトサックスのすばらしさ、テクニックのすごさをどう説明したら分かっていただけるだろう。ぼくの百の言葉より彼の1曲の演奏が何よりもそれを感じさせるに違いない。と分かってはいるが、何か言いたい。一言でいいから。
 夜9時までに考えよう。

 When you hear music, after it's over, it's gone in the air.
 You can never capture it again.

 早世したエリック・ドルフィーの言葉だ。
「音楽を聴き、それが終った後、音楽は空中に消えてしまって二度ととらえることはできない」といった意味だろうか。「一期一会」と意訳する人もいる。

 小川さんのアルトサックスはポレポレ東中野の空中にどんなふうに溶けていくのだろう。

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2006年5月 8日 (月)

追加イベント決定!

 ポレポレ東中野での上映も残すところ12日となりました。
 出演のお二人に来ていただいてトークをやります。

◎5月12日(金) 小川高生ライブ&トーク

◎5月17日(水) 本田博太郎トーク

 開演はいずれも夜9時です。
 終了後、映画『Breath Less』を上映します(上映時間1時間52分)
 問い合わせは、ポレポレ東中野(TEL 03-3371-0088)へお願いします。

 小川高生さんは知る人ぞ知るアルトサックス奏者です。映画の中でアルトサックスを吹いていただいています。
 このブログの「Into Somewhere」

 本田博太郎さんはもう説明不要ですね。徹(筒井道隆)の父親をやっていただきました。
 この作品では、徹と父親のシーンがすこぶる好評で、ぜひそのあたりの撮影裏話も楽しみにしましょう。
 このブログの「本田博太郎さんのこと」

 お二人はぜひお呼びしたいと思っていたので願いが叶いました。
 一番喜んでいるのはぼくかもしれない。
 ぜひみなさま足をお運びください。

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2006年5月 7日 (日)

俳優・嶋田豪さんのブログ2

 3度目の紹介となるが、俳優・嶋田豪さんがポレポレに観に来てくださって、その感想をブログに書いてくださいました。
 本来は分室のほうに書くべきなんだけど、これまでの嶋田さんに関する記事があるこちらに書くことにしました。
 嶋田さん、どうもありがとう! 

嶋田豪奮闘日記

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2006年5月 6日 (土)

おかげさまで3週目に

 おかげさまで本日より上映3週目に入ります。
 これまでにご覧いただいた多くの方々、舞台挨拶のために長時間並んでいただいた方々、2度も3度も観ていただいた方々、こころより御礼申しあげます。
 そして、ポレポレ東中野のBBS、読んでいます!
「昼間に上映してほしい」と書き込んでくださった方々をはじめ、夜遅いので観られないでいらっしゃる多くの方々、ほんとうにすみません。
 善処しますとお伝えできればいいんですけどねえ。
 監督ひとりの力ではどうにもなりません。ごめんなさい。

 飲み友だちのひとりが言いました。
「たくさん客が入るとお前にはどのくらい金が入るんだ?」と。
 いいえ。日本の著作権法では、監督には著作権がなく、だからぼくには1円のお金も入ってきません。
 そんなことじゃないんです。
 映画監督というのは、自分の作った作品をひとりでも多くの方に観ていただきたいと、ただひたすら願うものなのです。

 すでに特別鑑賞券をお持ちの方、どうか無駄にされませぬよう。
 上映予定は5月19日(金)までです。
 終了予定時刻は23時です。
 ちょっと遅い時間ですが、どうかどうかご高覧願います。
 

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2006年5月 4日 (木)

2度目の満員御礼

 本日(3日)、筒井道隆くんと忍成修吾くんに来ていただいて舞台挨拶を行いました。
 こころより満員御礼申しあげます。
 ありがとうございました。
 声をかけていただいた方の中に、名古屋から来られた方、大阪から来られた方がいらっしゃいました。当初から全国公開できていれば、こんなご苦労をかけなくてもすむのにとこころが痛みます。ほんとうにありがとうございました。

 今日は筒井くんと忍成くんにたくさん話してもらおうと思い、ぼくはおしゃべりを控えました(と思います)。なにせ時間が限られていますから。オーバーすると終電車に間に合わない方が出てきますから。

 で、そこで話したかったことのひとつを、このブログを読んでくださっている方にだけお話ししようと思います。
 交番勤務の巡査・中野(忍成)というキャラクターは原作には出てきません。脚本の段階でぼくが作った人物です。
 じつは中野が交番にいるときのエピソードを入れようと、4つ、話を考えていました。結局、尺(映画の長さ)の問題から4つとも断念せざるを得なかったのですが、いまでもそのうちのせめてひとつは入れたかった、入れるべきではなかったか、と考えているのです。
 そのひとつをお話ししましょう。

 中野が交番に立っていると、20歳そこそこの貧相な女性が訪ねて来て、150円貸してくれという。芝居の稽古で吉祥寺まで行かなければならないがアパートに財布を忘れてきた。今日は重要な稽古でどうしても休むわけにはいかない。行けばほかの劇団員からお金が借りれるから、帰りにはここに寄ってお返しする、と彼女は言います。150円は阿佐ヶ谷駅~吉祥寺駅の片道料金です。
 中野は、彼女はウソを言っていると気がつきます。
 ほんとうは、財布を忘れたのではなく、もともとお金がないのだと。
 しかしそれには触れず、「お金は貸せません」と断ります。
 女性はがっかりし、かといってほかに方法は見あたらず、途方に暮れたままその場に立ちつくします。
 すると中野は「手品をやるから見てくれませんか」といって五百円硬貨を取り出し、右手に握り隠して「どっちにあるでしょう?」と両手を握り拳にして女性の前に出します。
 女性は当然、右手を指さす。が、右手を開くと何もありません。慌てて女性は左手を指さします。しかし左手にも五百円硬貨はありませんでした。
中野「見てくれてありがとう」
 女性は怪訝に立ちつくす。
中野「早く電車に乗らないと」
女性「……?」
 ようやく女性は気がつきます。
 五百円硬貨は彼女のシャツの胸ポケットに入っていました。
女性「帰りに、必ず返しに来ます!」
 中野は微笑んで「あなたのだから返さなくていいですよ。手品はタネも仕掛けもあるんです」と、袖口に隠していた五百円硬貨を出して見せます。
女性「!?」

 というエピソードです。
 これを入れるべきだったか、入れない方が良かったか。
 まだ分からずにいるのです。
 往生際が悪いっすよねえ。

 ともあれ、みなさま、本日はありがとうございました!

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2006年5月 2日 (火)

嶋田豪さんのメール

 先日、かわさきFMでご一緒した俳優・嶋田豪さんよりメールをいただいた。
 嶋田さんは3日のトークショーを楽しみにしておられた。ところが、行けないとのお知らせだった。
 その理由が書かれている。
 ぜひ読んでください。
 ご本人の了承をいただき、全文を掲載します。
 前段はこのブログの記事「俳優・嶋田豪さんのブログ」への返信です。

前略
 お忙しい所、大変失礼致します。
 「足元のちっさな石ころにもドラマがある」
 とっても広がりの有るフレーズですね!そのまま、映画になりそうな広がりを感じます。
 僕はよく多摩川を散歩するのですが、蛙やトンボを見ると、彼らは多分海を見た事もないし、隣町にも行った事は無く、僕等よりも確実に生活範囲が狭いのに、でも彼らの方が人間の知らない宇宙の遠い場所まで知っている様な広がりを感じてしまいます。監督のフレーズには、それに似た広がりを感じました。
 長く、訳の分からない抽象的なメールになってしまい申し訳ありません…。

 3日のチケット、完売おめでとうございます!
 先週に予約の電話をした時点での残りのチケットは20席でした。完売必至だと判断し、折角のチャンスですから一般のファンの方、興味が有る方に観て頂いた方が良いと思い、僕は辞退致しました。監督のお話を聞きたいとは思っていたのですが、ここは他のお客さんに譲ります。
僕は別日に伺います!

 大好評で何よりですね!ファンのメールへの返答等、監督の真摯で誠実な姿勢には敬服致します。

 では、3日の舞台挨拶、頑張って下さい!
 ブログを楽しみしています!

嶋田豪

 以上です。
 嶋田さん、どうもありがとう! こころより感謝します。

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いったいどんな値が?

 恥ずかしながら、この数日、ハラハラドキドキしている。
『Breath Less』の脚本がオークション中なのだ。
 なんだか自分自身が競りにかけられているような気分だ。
 5月2日朝3時現在の値は、4100円。これまでのべ9名の方が入札している。
 終了日時は今日(2日)の夜22時 30分。
 残り時間20時間足らず。
 いったいどんな値で落札されるのだろう。

Yahoo!オークション「エンタゲット!」

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2006年5月 1日 (月)

久方ぶりの牧水

  ただ恋しうらみ怒りは影もなし暮れて旅籠の欄(らん)に倚るとき  牧水

 電車の中で久しぶりに牧水を読んだ。
『Breath Less』が公開されてからというもの、書物の開く余裕すらなかった。
 明治41年7月刊行の処女歌集「海の声」の一首である。
 この年、牧水は早稲田大学を卒業している。大学卒業と同時期に処女歌集を刊行したのだからすごい。しかし、印刷の途中から出版社の都合で自費出版となり、牧水は大きな借金を抱える。宣伝も思うに任せず、この歌集は売れなかった。翌年、残本はわずか8銭で古本屋に売却された。
 しかしこの歌集には、のちに牧水の代表作として長く愛唱されることになる歌が数多く収められていた。

  白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ

  けふもまたこころの鉦をうち鳴しうち鳴しつつあくがれて行く

  幾山河(いくやまかわ)越えさり行かば寂しさの終(は)てなむ国ぞ今日も旅ゆく

 で、冒頭の歌である。ぼくはこの歌の直線的な思いが好きだ。
 九州を旅しながら、東京に残した恋人を思っている。園田小枝子との交際が始まってまだまもないころだったのだろう。
 電車の中で、ふと疑問が湧いた。「うらみ怒りは影もなし」が妙に気になる。なぜ「うらみ怒り」だったのか。
 旅にあこがれて、旅をしているのに、ただただ彼女が恋しいという直線的な思いの歌である。打ち消して強調する材料として「うらみ怒り」を持ってこなくてもよかったのではないか。例えば、旅路の風景も目に入らない、でもよかったのではないか。
 現に以下の歌がある。

  海見ても雲あふぎてもあはれわがおもひはかへる同じ樹陰(こかげ)

 旅路の海を見ても空の雲を仰いでも、私の心はあの樹陰に帰ってしまう。
 歌人・伊藤一彦氏は、「同じ樹陰」とは小枝子と語らった武蔵野の樹陰ではあるまいか、と想像されている。
 では冒頭の歌では、牧水はなぜ「うらみ怒り」と着想したのだろう。
 分からない。
 小枝子との仲が思うようにいかなくなるのは、「海の声」を出版した年の暮れあたりからだ。それから3年あまり、牧水は嫉妬と猜疑と執着に懊悩することになる。
 もしやその前兆のようなものを、恋の始まりにおいて、牧水は予感していたのか。
 だからこそ「影もなし」と打ち消さざるを得なかった、というのは穿った見方だろうか。
 分からない。
 また分からないことがひとつ増えた。
 一段落したら、宮崎へ行こう。宮崎へ行って伊藤一彦先生に教えを請おう。
 こういうことは手紙やメールではどうにもならない。
 ポレポレ東中野のロビーにお客さんが集まり始めたので、今日はここまで、書物を閉じてデイパックに収めた。

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