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2006年4月20日 (木)

やっぱり映画館はいいなあ。

 今夜(19日)は関係者一同ポレポレ東中野に集って、テスト上映をしました。
『Breath Less』を上映し、画面の明るさや音の具合をベストな状態に調整しました。
 影の部分の微妙な見え方、色合い、音量があってしかもうるさく感じないことなどなど、微妙な調整を映写技師さんにお願いしました。
 しかし今夜は館内が空の状態での調整。これで席がお客で埋まると、音の具合は変わります。今夜決めたベストな状態に持って行くにはさらに調整が必要になります。ここが映写技師さんの腕の見せ所なのです。

 改めて思ったのですが、ポレポレ東中野という映画館は客席とスクリーンの関係がとても良い。かつて子どものころのわくわくとした映画館に似ている気がします。
 最近の映画館は客席とスクリーンの関係がシラッとしていて、これじゃ大画面テレビで観ているのと変わらないじゃないかと思うところが多々あります。
 ポレポレ東中野は昔ながらの映画の迫力を楽しめる映画館です。音はボコボコ感が少なくしまっていて、ぼくは音楽や効果音にこだわる方なので、今夜はテスト上映を観ながらとてもうれしい気分になってきました。

 ひとりでも多くの方に、映画館の楽しさを再発見してもらえるとうれしいなあ。
 館内が暗くなっていくときのあのわくわく感。突然スクリーンに溢れる光と色。飛び交う音。やっぱり映画館はいいなあ。
 インターネットで誰でも好きな映画が観られるようになっても、映画館はけしてなくなりません。断言します。楽しみ方がまったく異なるからです。優劣をつけるのではなく、いずれかを排斥するのでもなく、せっかく人間が獲得した幾通りもの楽しさをその時々で楽しむ、人はそんな豊かさを望んでいるに違いないからです。
 ぼくは映画館にかけるための映画を作りつづけていこう、今夜あらためてそう決意しました。

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コメント

渡辺監督 ご無沙汰しています。
こころがわくわくしているのが伝わってきます。
映画館にかけるための映画を・・心地よい響きですね。
このブログの言葉を読む限り
監督の あくがれ が伝わる気がします。

当日は、一応見に行く予定にしていますので
楽しみにしています。

投稿: 黒木繁人 | 2006年4月20日 (木) 06時23分

 宮崎より駆けつけてくださる黒木繁人さん!
 どうもありがとうございます!
 どうか気をつけていらしてください。
 そしてまたいっしょに飲みましょう。

  旅人のからだもいつか海となり五月の雨が降るよ港に  牧水


投稿: 渡辺寿 | 2006年4月20日 (木) 10時16分

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