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2006年4月30日 (日)

「讃岐映画村」

 高松ののん♪さんとヒロコさんから情報をいただきました。
「讃岐映画村」というウェブサイトがあります。
 高松の映画館「ソレイユ」が開設してるサイトだそうです。
 5つのBBSがあって(多すぎるって意見もあるみたいだけれど)、映画について語られています。その中の1つに「リクエスト室」というBBSがあって、上映を希望する作品を募っています。
 面白いなあ。
 うれしいなあ。
 こういう映画館ってほかにもあるんだろうか。
 ご存知の方はぜひ教えてください。

 シネコンがたくさんできて、それは便利で映画に触れる機会が増えて嬉しいことだけれど、増えたスクリーン数の幾ばくかでも、日本映画に活かしていただけないだろうか。
 かつて町の映画館にあった客席とスクリーンの間の温かい空気に、いま一度触れてみたい。
 おっと、いかんいかん。他者のせいにしてはいけない。
 ぼくの役割は、全国の映画館がかけたくなる面白い映画を撮ることだ。

 讃岐映画村コミュニティー

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上映2週目に突入!

 JR大森駅のすぐそばに、通称地獄谷と呼ばれる飲み屋街がある。
 その端っこに、酒処いっこうはある。酒の種類の豊富さは一流のバアに引けを取らない。研究熱心なママ(綾ちゃん)の手料理の旨さは一流の料理屋に勝るとも劣らない。
 山王に住んでいたころ、ぼくは午前0時まで自宅で脚本を書き、それからいっこうへ飲みに行く生活を続けた。町田に引っ越した現在でも月に2、3度は大森へ足が向く。ドアを開けるときは、今夜は終電車で帰るぞと誓うのだが、入るともうどうでもよくなり、結局始発電車で帰る羽目になる。

 かつて『Breath Less』が小津安二郎記念蓼科高原映画祭で上映されたとき、いっこうのママと常連客10数名がツアーを組んでわざわざ茅野まで観に来てくれた。
 その夜は楽しかった。蓼科高原映画祭恒例の監督居酒屋が終了しても飲み足りない連中が、彼らの宿に押し寄せたのだ。明け方まで、どれくらいの酒を飲んだだろう。何人の人と言葉を交わしただろう。楽しかった。

 今回『Breath Less』が劇場公開されることになって驚いた。
 朝方まで飲む連中が早起きをして、初日の整理券に並び、しっかり人数分の席を確保したのだ。うれしかった。そして深く感謝した。ポレポレのロビーにはいまも彼らが贈ってくれた花が飾ってある。

 28日、上映が終わったとき、館内に拍手がおこった。
 1人か2人だけどね。うれしかった。
 電車に間に合わないと帰りを急ぐ女性が「ブログ読んでますよ」と声をかけてくださった。うれしかった。あとで分室のコメントから、るみさんと分かった。
 ロビーに出ると、涙をこらえながら出て行く青年の姿があった。うれしかった。声をかけようか、いや、よしたほうがよいだろうと思った。
 そして、今夜はいっこうで飲んだくれたいと思った。
 いっこうは満席だった。しかし常連たちは奥のテーブルを囲んでいた。
 人は、人によって癒される。誰もが癒される側と癒す側を行き来しながら生きている。
 だからきっと、いや絶対、無駄な人生なんかひとつたりともないのだ。
「ナベちゃんに、あんな会話のセンスがあるなんていまでも信じられない」と不埒なことを言う男ですら、ぼくを癒してくれる。旨い酒を飲んだ。
 閉店後みんなで焼き肉屋へ流れ、ビリヤードをしながら始発電車を待った。

 翌29日、始発までつきあってくれたひとりが友人を連れてポレポレに来てくれた。
 今日が28回目の結婚記念日だという幼友達も来てくれた。
 20年来の親しい友は6人も引き連れてやってきた。
 尊敬する録音技師さんも観てくださった。
 映画の中でごきげんなブルースを聞かせてくれているThe Hundredsのファンの女性も来てくれた。
 蓼科映画祭でも褒めてくれて映画好きは、「『Breath Less』は怖い映画だと分かった」とあらためて褒めなおしてくれた(分室にトラックバックがあります)。
 こうやって、ぼくは多くの人に支えられている。
 みんな、みんな、ありがとう。
『Breath Less』の上映は2週目に入りました!

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2006年4月28日 (金)

完売御礼

「Breath Less」トークイベント(5月3日)の電話予約券は完売となりました。
 どうもありがとうございました。
 間に合わなかった方々、すみません。

 電話予約をされた方は当日(3日)朝10時~夜20時までに劇場窓口で整理券を受け取ってください。
 開演は、21時です。

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コミュニティー「ブレス・レス」

 びっくりした。
 うれしくて涙があふれた(このところしょっちゅう泣いている)
 ソーシャル・ネットワークmixi(ミクシィ)に「ブレス・レス」のコミュニティーができました。
 開設してくださったのは、soramame*さん、京都でイラストレーターをやっていらっしゃるかたです。
 京都で上映して欲しいと心のこもったメールをいただきました。
 soramame*さん、どうもありがとう。

 映画『ブレス・レス』(mixiのコミュニティー)

 こちらでは、ぼくの発言は差し控えようと思います。
 みなさんで気兼ねなく闊達に話していただきたいと願います。

 こちらで、soramame*さんの作品が見られます。

 みなさんであたたかくコミュニティーを育ててください。
 よろしくお願いします。

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2006年4月27日 (木)

真田幹也くんのこと

 真田幹也くんは『Breath Less』の終盤、徹(筒井)と服部(遠藤)が再会する重要なシーンで登場する。台詞は二言だ。
「いらっしゃいませ」
「かしこまりました」
 たったこれだけの台詞だが、その人の生き方やセンスが垣間見える。
 どんなに外向けの装いをしていてもにじみ出てくるものがある。
 どうか、一瞬の彼のカットをしっかりと観てあげてください。
 25日、ポレポレ東中野で彼と会った。撮影のとき以来だった。
 役者はどんどん貌が変わっていくが、良い変わり方をしている人を見ると嬉しい。

 幹也くんがブログに書いてくれているので読んでください。
 BLOGMIKIYA
 読みながら、なんだか涙が溢れてきた。
「2006年のオレ」も「来年のオレ」も「その先のオレ」もがんばれよ。

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エンタゲット

 以前お知らせしたYahoo!オークションのエンタゲットですが、今夜から脚本が出品となりました。
 このホン、ぼくが脚本家保存として持っていたものなのです。
 これまで映画になったホンはすべて2、3冊づつ保存しています。
 ところが『Breath Less』は予算が厳しかったので印刷部数が少なく、ぼくも1冊しか持っていなかったものを、今回は泣く泣く出品しました。
 だからいまぼくの手元に残っているのは、撮影時に使用した書き込みだらけのボロボロになった1冊のみなのです。
 メインタイトルは『Breath Less』ではなく、撮影時のタイトル『B♭ ビーフラット』となっています。これも珍しいでしょう。
 脚本にあって完成した映画にはないシーンがあったり、逆に脚本にはなくて映画にはあるシーンがあったりします。それらは監督のわがまま(別名・志向性ともいう)の残滓といえるかもしれません。
 脚本というと、読みづらいというイメージがあるかもしれませんが、要は簡潔なト書きと台詞のみで展開される世界、慣れるととても読みやすくイメージが拡がりますよ。
 エンタゲット!

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トークイベントを開催します!

 緊急連絡です。
「Breath Less トークイベント」を開催します!

・日時  5月3日(祝)夜9時開演
・出演  筒井道隆 忍成修吾 渡辺寿
・終了後『Breath Less ブレス・レス』を上映します。
・入場料金は通常の映画料金です(特別鑑賞券\1,300 当日券\1,500 学生\1,300)

・予約の方法 
    電話予約のみです。
    明日27日昼12時より受付開始(ポレポレ東中野 TEL 03-3371-0088)
    受付時間は夕方18時までですが、定員に達した時点で終了します。
    1人様1枚かぎり予約できます。
・当日の手続き
    朝10時~夜20時までに劇場窓口で整理券を受け取ってください。

    

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2006年4月26日 (水)

反省しました!

 拙作を観ていただいた方々の反響の多さに浮き足立ち、ご意見を書いてもらおうと思いトップページを解放しました。
 しかし、それは大きな間違いであると気がつきました。
 これでは、まだご覧になっていない方々、地方で公開を待っていただいている方々を疎外することになってしまうではないか。
 新しい情報をお伝えするスペースが限られてしまうではないか。
 大好きな若山牧水の歌はどこに書くんだ。

 すみませんでした。なにせにわかブロガーなもので。

 そこで新たに分室として「立ち話屋Breathless」 を開設しました。
 このリンクは右サイドバーのトップに貼り付けておきます。
 分室には、同じく右サイドバーのトップにこちら(本館としました)のリンクがあります。

「本館」では、従来通り『Breath Less』の情報と若山牧水について書いていきます。
「分室」では、『Breath Less』についての感想、意見、質問などみなさまのコメント(書き込み)の場として解放します。

 これが最良の設定かどうか、わかりません。
 しばらくこれでやってみて、また考えます。
 どなたかもっと良いアイデアがありましたらぜひ教えてください。
 どうかよろしくお願いします!

 では、映画『Breath Less』について話をしたい方は立ち話屋Breathless へ! 

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俳優・嶋田豪さんのブログ

 岡村洋一さんのラジオ番組「シネマストリート」で面白い俳優さんと出会いました。
 嶋田豪さんは、『Breath Less』を観たあとは、路肩のコンクリートの割れ目から顔を出した小さな草花にさえ心を動かされる心境だった、とおっしゃってくださいました。うれしい。こういう感性を持った人が好きだ。
 かつて拙著「君と出逢っていなければ」(共著)の中で「足元のちっちゃな石ころにもドラマがある」と書いたのを思い出しました。
 嶋田豪さんのブログ「嶋田豪奮闘日記」 、読んでください。
 泣けるんだ、これが。
 

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2006年4月25日 (火)

岡村洋一のシネマストリート

「岡村洋一のシネマストリート」というラジオ番組に出ました。
 かわさきFM(79.1MHz)です。1日目は24日、2日目は25日、ともに14:00~15:00放送です。夜、再放送があります(22:00~23:00)

 岡村さんのシネマ日記 に「Breath Less」について書いていただきました。
 [#1066 4月25日付]と[#1037 3月11日付]にあります。探してみてください。

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2006年4月23日 (日)

北田弥恵子さんのブログ

 初日の舞台挨拶で司会をお願いした北田弥恵子(みえこ)さんがブログにステキな記事を書いてくださっています。
 読んでね。ブログ「北。」

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2006年4月22日 (土)

初日満員御礼

『Breath Less ブレス・レス』封切り初日、満員御礼申しあげます。
 早朝より整理券獲得のために並んでいただいた方々、ご苦労かけました。こころより感謝申しあげます。
 せっかくいらしてくださったのに入れなかった方もたくさんいらっしゃいました。その中には、初日から空席が目立っては渡辺が可哀想だからと、無理をして駆けつけてくださった方もいました。すみませんでした。深くお詫び申しあげます。
 とはいえ、信じられないほどの大盛況で上映が始まりました。
 これからの4週間が、地方でも上映できるかどうかの大きな試金石になるだろうと思います。話題作目白押しの黄金週間ではありますが、どうか『Breath Less』をお見逃しなきようお願いしますよ。

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2006年4月21日 (金)

ラジオ三昧

 長年映画の世界に身を置いてきた習性か、キャメラポジションを起点に状況を把握する癖がついている。だからテレビの生番組に出演してもあまり緊張しない。いまどのキャメラが撮っているか、分かるからだ。
 ところがラジオに出るとやたらと緊張する。あたりまえのことだがラジオ放送にはキャメラがない。だから何を起点に状況を把握すべきか分からず、ぼくは浮き草になって漂っているような不安を覚える。
 しかしそのあたりのコツを身につけさえすれば、ラジオには甘美な快楽が潜んでいるように思える。
 きょうは浮き草渡辺の話でもお聴きください。

◎SIBUYA-FM (78.4MHz)   本日(21日)am10:30~10:58

◎インターネット・ラジオ
  Blue-Radio 「活動リサーチ社『映画ってなんだろう』」 2回目
  今夜、アップロードされると思います。

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清水美那ちゃんのこと

Shimizu001_1

『Breath Less』のもうひとりの主人公は恵美子(清水美那)である。
 これまで恵美子について多くを語ってこなかった。その理由は、彼女は心を閉ざした謎の多い女性であり、彼女について語ることはストーリーをばらしてしまうことになりかねないからだ。しかしもう公開は目前だし、清水美那という魅力ある女優についてはぜひ書いておきたい。 

 恵美子は夢を持って地方(一応福岡県のつもり)から上京した。しかしいま、その夢は音を立てて壊れようとしている。そのうえ誰にも話せない事情も抱えている。必然的に心を閉ざして日々を送らざるを得なかった。
 彼女は携帯電話を持とうとしない。それは、耐えがたい寂しさの裏返しだったかもしれない。電話があるからこそ、誰からもかかってこない寂しさがある。そんな恵美子が、敷居なく人の心の中に飛び込んでいく徹に一目惚れされたのだ。

 この難しい役を、ぼくは20歳の清水美那に託した。
 もちろん若すぎないかという意見はあった。しかし2、3年先には、恵美子と似た経験を清水がしているかもしれない。すでに経験したことを演じるのではなく、演じることで初めて経験するその瞬間をフィルムに撮りたいと思った。あたりまえのことだが、あらゆることが初めての経験から始まっていく。

 清水は「恵美子のような女性は嫌いです」といいながら、とてもよくやってくれた。 
 彼女がどれほどひたむきに恵美子を生きてみようとしたかは、作品を観ていただければ分かると思う。難題を持ちかけられると俄然がんばってしまう役者が、ぼくは好きだ。

 清水を初めて見たのは、新宿の小さな芝居小屋だった。
 勝ち気でわがままな小娘を活き活きと演じていた。
 一年後、ぼくが脚本で参加した『わらびのこう 蕨野行』(恩地日出夫監督)のオーディションで彼女を見た。公募1200人を書類審査で70人に絞ったなかに入っていたのだ。自己紹介と脚本の1シーンを抜粋しての本読みをやってもらった。
 この本読みが、清水は抜群に良かった。
 ほかの子たちがみな上手く読もうとしているのに、清水は少しも上手く読もうとしないのだ。

ヌイ「おばばは帰ってくるか」
団右衛門「……」
ヌイ「帰らぬか」
団右衛門「……」
ヌイ「秋の終わりには帰ってくると言うたやち」
団右衛門「……」
ヌイ「おめは耳なしか!」

 最後の台詞がほかの誰とも明らかに違っていた。
 ぼくは、この子(清水)は、上手く読むことよりも、ヌイという女性の気持ちをひたすら自分の気持ちにしようとしていると思った。
 恩地監督も同じ感想を思っていた。
 こうして、江戸時代の農村の庄屋に嫁いだ若い嫁という、おそらく想像だにしたことがなかったであろう役どころを清水は獲得した。

Warabinokou

『わらびのこう』は四季を撮る作品だった。初夏の撮影のころ、山形県の撮影地を訪ねた。青葉の萌える山間に農家の若い嫁をひたむきに演じようとしている清水がいた。監督に怒鳴られてばかりいた。
「おまえ、ちょっとあっちの陰に行って泣いてこい」と助監督に言われていた。
 それでいいんだ、清水、とぼくは思った。
 得難いものを得ようとするなら、何かを捨てなければならない。オーディションに受かったことなんか自慢すべきことでもなんでもないのだ。作品ができあがったとき、これほどまでに演じきりましたと自信を持って立っていられるためには、ちっぽけなプライドこそが敵なのだ。

 夏の撮影のあと、ぼくは『Breath Less』を撮影した。
 クランクアップの直後、清水は秋の撮影のため再び山形へ飛んだ。
「これでまた、気分を入れかえて、ヌイを演じてきます」と彼女は言った。
 鉄は刀の美を持つまでにどれほど悲鳴をあげたことだろう。そのプロセスこそが、じつは自慢できる財産なのだ。
 新しい役者が誕生する過程に立ち会えたのは、ぼくにとっても得難い経験だった。

下 田「いいんですよ、経費で落としますから」
恵美子「あなた方の経費は、つまりは税金でしょ」
 徹 「一言多くない? 君」
恵美子「二言多くない? あなた。(下田に)私のために来ていただいたのに、
     自分の分しか出せなくてすみません」
       と、スカートを翻して駆けていく。
 徹 「……カッワイイ」
下 田「お前、どういう性格してんだ」

 こうして徹と恵美子の関係は始まるのでした。

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2006年4月20日 (木)

値が付かなかったらどうする、オークション

 Yahoo!のエンタゲットというところで、清水美那ちゃんのインタビューが読めます。
 脇でときどきぼくがしゃべっております。
 脚本とポスターと筒井くんが使ったブルースハープをオークションに出品しました。 

エンタゲット!

 もし値が付かなかったらどうするんだろう。
 どなたか落札してください。

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残念な報告がひとつ

 残念な報告をひとつしなければなりません。
 初日の舞台挨拶に、忍成修吾くんが出席できなくなりました。
 撮影のスケジュールがどうにもならなくなったと連絡がありました。
 何とかスケジュールを調整して駆けつけようと努力してくれていたんですけどねえ。でも役者は作品で活躍してくれることがなによりですから、身体に気をつけてガンバレーッ!
 忍成くんの舞台挨拶を楽しみにしていた方々には心よりお詫び申しあげます。
 すみません。

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やっぱり映画館はいいなあ。

 今夜(19日)は関係者一同ポレポレ東中野に集って、テスト上映をしました。
『Breath Less』を上映し、画面の明るさや音の具合をベストな状態に調整しました。
 影の部分の微妙な見え方、色合い、音量があってしかもうるさく感じないことなどなど、微妙な調整を映写技師さんにお願いしました。
 しかし今夜は館内が空の状態での調整。これで席がお客で埋まると、音の具合は変わります。今夜決めたベストな状態に持って行くにはさらに調整が必要になります。ここが映写技師さんの腕の見せ所なのです。

 改めて思ったのですが、ポレポレ東中野という映画館は客席とスクリーンの関係がとても良い。かつて子どものころのわくわくとした映画館に似ている気がします。
 最近の映画館は客席とスクリーンの関係がシラッとしていて、これじゃ大画面テレビで観ているのと変わらないじゃないかと思うところが多々あります。
 ポレポレ東中野は昔ながらの映画の迫力を楽しめる映画館です。音はボコボコ感が少なくしまっていて、ぼくは音楽や効果音にこだわる方なので、今夜はテスト上映を観ながらとてもうれしい気分になってきました。

 ひとりでも多くの方に、映画館の楽しさを再発見してもらえるとうれしいなあ。
 館内が暗くなっていくときのあのわくわく感。突然スクリーンに溢れる光と色。飛び交う音。やっぱり映画館はいいなあ。
 インターネットで誰でも好きな映画が観られるようになっても、映画館はけしてなくなりません。断言します。楽しみ方がまったく異なるからです。優劣をつけるのではなく、いずれかを排斥するのでもなく、せっかく人間が獲得した幾通りもの楽しさをその時々で楽しむ、人はそんな豊かさを望んでいるに違いないからです。
 ぼくは映画館にかけるための映画を作りつづけていこう、今夜あらためてそう決意しました。

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2006年4月19日 (水)

初日の舞台挨拶

 たったいま、とてもうれしい電話がはいった。
 初日の舞台挨拶に、忍足亜希子さんが来てくださることになりました。
 めちゃくちゃうれしい。
 手話通訳は、忍足さんとともに活動されている妹尾映美子さんにお願いします。

 これで舞台挨拶予定者は、
  筒井道隆清水美那本田博太郎忍足亜希子
 です!
 あ、あと、ぼくも、一応……。

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だんきょうこ展

Kotobuki021s_1


 だんきょうこさんはカリグラファーである。
 左の「寿」は彼女の作品で、無理にお願いして、ぼくの名刺に使わせていただいている。おかげでぼくの名刺はたいへん好評だ。
 実は、彼女の作品には多くの人が触れている。ひとつは焼酎「いいちこ」のラベル、もうひとつはNHK大河ドラマ「功名が辻」の題字だ。

 だんきょうこさんの個展が催されるのでお知らせしたい。
 4月22日~30日 ギャラリーれがろ(荻窪)open 12:00~19:00
 (26日はお休み。 最終日は17:00まで)

 22日といえば「Breath Less」の封切り日ではないか。
 荻窪といえばポレポレ東中野まで電車1本、10分ほどではないか。
「Breath Less」を見るついでに、いやいや「だんきょうこ展」を見たついでにポレポレ東中野へお立寄りいただければ幸甚です。
 詳細は、ギャラリーれがろ

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 だんきょうこ展のポストカードです。

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2006年4月16日 (日)

オールナイトの開始時刻が変更されました!

 4月22日、通常上映のあとオールナイト上映があり、その開始時刻を夜11時とお知らせしましたが、その時刻が11時30分に変更されました。

■変更されたタイムテーブル
 23:30~    筒井道隆舞台挨拶
 23:45~01:37 「Breath Less ブレス・レス」
 01:50~03:38 「洗濯機は俺にまかせろ」
 03:50~05:25 「バタアシ金魚」

 以上、30分後ろにずれましたのでご注意願います。

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カンディンスキーさんのコメント

 以前50名限定のBB試写会についてお知らせしました。
 幸運にもそれに当選し『Breath Less』をご覧いただいたカンディンスキーさんよりコメントをいただきました。
 しかもカンディンスキーさんは、小津安二郎記念蓼科高原映画祭で『Breath less』が特別試写されたとき、わざわざ東京から駆けつけてくださったのだそうです。そのころは『ハロー・マイ・ラブ』というタイトルで、映画は完成したものの金銭的な問題が解決できず現像所から外へ出せない状況にありました。
 そのカンディンスキーさんのコメントを多くの方に読んでいただきたいので、このトップページに転載したいのですが、その方法が分かりません。ココログは記事作成でコピー・ペーストが使えないようで。
 お手数かけますが、みなさん、「BB試写会」 へ行ってカンディンスキーさんのコメントを読んでください。2つあります。ぜひぜひ。

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2006年4月13日 (木)

まとめてお知らせ!です。

◎筒井道隆インタビュー
 4月13日(本日!)21:50~22:00
 CS・日本映画専門チャンネル「シネマホリック」 
 オン・エア情報がありました→こちら

◎忍成修吾インタビュー
 ウェブサイト「シネトレ」→ここをクリック!
 ウェブサイト「シネマトピックス」→ここをクリック!

◎初日の舞台挨拶に、本田博太郎さんも登場します!
 決定です。むちゃくちゃうれしい!

◎ぼくのインタビュー(恥ずかしいけど)
 インターネット・ラジオ「Blue Radio」の「活動リサーチ社『映画ってなんだろう』」
 14日と21日の2回放送→クリック!

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2006年4月12日 (水)

オールナイト決定!

 封切り初日の4月22日にオールナイト上映(筒井道隆主演3本立て)が決まりましたのでお知らせします。
 情報がごちゃまぜになるといけないので、一連の流れで書きます。

■ロードショー(当日券\1,500 特別鑑賞券\1,300発売中)
 夜9時~ 舞台挨拶(筒井道隆、清水美那、本田博太郎、忍足亜希子を予定)
       「Breath Less ブレス・レス」上映

■オールナイト(\2,300 特別鑑賞券を持っている方はプラス\1,000でご覧いただけます)

 夜11時30分~ 舞台挨拶(筒井道隆)
   11時45分~ 「Breath Less ブレス・レス」(112分)
   01時50分~ 「洗濯機は俺にまかせろ」(108分)
   03時50分~ 「バタアシ金魚」(95分)
   *各作品の終了後10分休憩が入ります。
     終了予定時刻は05時25分です。

*それぞれの整理券を発行します。
 当日の朝10時15分よりポレポレ東中野(1F特設窓口)で整理券を発行します。
 ロードショーとオールナイトは別の整理券になります。ご注意ください。

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2006年4月10日 (月)

心霊写真ではありません。

Breathlesstsutsui002s  写真をご覧ください。
 筒井くんの左肩に乗っかっている顔は、背後霊ではありません。助監督です。
 場所は中杉通り、地下鉄南阿佐ヶ谷駅の近くです。街の自然な人の流れに筒井くんが溶け込めるよう、この助監督は、通行中の人々に協力をお願いするために立っているのです。このキャメラには写っていますが、映画のキャメラのフレームからは外れたところにいるのです。

 監督にとって助監督はなくてはならない存在です。彼らがいてくれないことには手足をもぎとられたも同然になってしまいます。特にぼくの場合は。
 通常、助監督は3~4人います。それぞれ異なる役割を持っています。撮影スケジュール、出演者の衣裳チェック、持ち道具のチェックなどなど数え切れない重要な仕事を彼らはこなします。
 なかでも彼らはムードメーカーでなければなりません。なにせ大勢スタッフがいるのに、つぎにどんなカット(映像)を撮りたいのか、知っているのは監督だけなのですから、いや下手をすると監督ですら、どんなカットにすればいいのか迷っていたりするのですから、監督の意向を素早く察知し、大勢のスタッフとキャストをすんなりとその方向へ向かわせるのは彼らに負うところ大なのであります。

 もうひとつ彼らの大きな役割として、エキストラの演出があります。ぼくの場合、エキストラの配置や動きはほとんど助監督に任せています。もちろん任せるに足る能力を持っていてくれなければ困るわけです。
 さてこの写真の筒井くん、自転車をおいて駆け出す一瞬です。
 このあと電車に飛び乗って恵美子(清水美那)さんを口説きはじめます。恵美子さんは座席を移動して避けようとしますが、徹(筒井)はしつこくついて行きます。
 このシーン、電車を2両借り切って撮影しました。乗客はエキストラです。この乗客の配置がじつにすばらしい。これは助監督の力です。
 エキストラをいっぱい詰め込んで満員の状況を作るのはむしろ簡単です。空席の多い状態で、以下に効果的に乗客を配置するか、逃げる恵美子、追う徹とどうかみ合わせていくか。ぼくの要求に助監督たちは見事に応えてくれています。そしてエキストラの女性も控えめないい演技をしてくれています。そのあたりもぜひご覧になってください。

 ひとつお断りしなければなりません。
 南阿佐ヶ谷駅から乗るのですから、電車は当然丸ノ内線です。丸ノ内線電車の座席は赤色、しかし写っている電車のシートは青色です。残念ながら丸ノ内線では撮影をさせてもらえませんでした。動かない電車で動いているように見せて撮るのであれば許可が下りたかもしれません。しかしぼくが、どうしても実際に走っている電車のなかで撮りたいと言って譲りませんでした。そこで仕方なく、開業前の試運転中だったりんかい線を借りて撮影したのです。
 これには反対意見があると思います。動かない電車であっても丸ノ内線の電車で撮るべきだったと。
 みなさんはどう思われるでしょう。
 観ていただいたあと、ぜひ意見を聞かせてください。
 ぼく自身は、徹と恵美子のかみ合わない関係、踏ん張っていないと壊れてしまいそうなそれぞれの思いが、走る電車、揺れる足下でよく表現できている……と、思っているのですが。自己満足かなあ……。

 それはさておき、この作品の助監督3名はたいへん優秀でした。ありがとう。

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2006年4月 6日 (木)

公式サイトが更新されました。

『Breath Less ブレス・レス』公式サイトが更新されました。
 キャスト紹介に、夏八木勲さん、忍足亜希子さん、本田博太郎さんが加わりました。
 インタビューのページに、筒井くんと清水美那ちゃんとぼくの鼎談が加わりました。ぜひともご一読を。
 そして、BBS新設です! 

『Breath Less ブレス・レス』公式サイト 

余談ですが昨日(5日)、ぼくの年齢も更新されました……

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2006年4月 4日 (火)

忍足亜希子さんのこと

Oshidari001  映画監督というのは、多くの人に助けられて作品を仕上げている。
 忍足亜希子さんには長峰の女房・夢子をやっていただいた。この作品では望むどおりのキャスティングができたと、ぼくはいろんなインタビューで答えているが、実は夢子を誰にやってもらうかがもっとも難しかった。

 長峰は夏八木勲さんにお願いした。さて夏八木さんにどんな女房がいたらいいだろう。脚本は零細企業の看板店を支えるちょっと勝ち気ではっきりとものを言う女房として書かれている。順当といえば順当だ。しかし絵を描くことに挫折しかけた恵美子(清水美那)が出会う大切な夫婦だ。彼らがいかに愛し合い、いかにこの店を営んできたか、ぼくの頭の中には山ほど物語があるがそれを描くわけにはいかない。夢子が登場するのはわずか1シーンなのだ。

 考えあぐねていると、唐突に、忍足亜希子さんの姿が浮かんだ。映画『アイ・ラブ・ユー』『アイ・ラブ・フレンズ』のなかで不器用に見えてしまうほど一生懸命演じていた、いや演じるというより、彼女そのものがスクリーンのなかに生きているように見えた。かなり年齢差はあるが夏八木さんと忍足さんで長峰夫婦を作れないだろうか。

 ぼくの飲み友達に渡辺寿郎くんというのがいる。ぼくの名前に「郎」をつけて「じゅろう」という。行きつけの大森のバア・いっこうで、まだ考えの定まっていないそんな話をしていると、「ぼく、忍足亜希子に連絡とれますよ」と寿郎くんがいったのだ。この言葉にぼくは助けられた。

 数日後、ぼくらは五反田で落ち合った。忍足さんのマネジメントと手話通訳をされているSさんと会い、脚本を渡した。そしてここに書かれている会話を、手話を使わずにできないだろうかと率直に相談した。
 手話を使わずにといったのは、心を閉ざして生きてきた恵美子さんが手話ができるとは思えないからだ。仮にできたとしても観客のために字幕を入れなければならない。手話も字幕も使わずに、恵美子と夢子が会話をし、観客にも分かる方法はないか。夢子を忍足さんにと思いついてずっと考えていたことだった。それはつまり、ぼくはろうの人とどうやって心を通わすのだろうという問いでもあった。

 Sさんは、筆談はどうかとアイデアを出してくれた。図書館で男女が筆談で愛を交わす、そんなシーンが外国映画であったような気がした。しかしこの作品では意見を戦わせなければならない。
 そこで忍足さんとぼくとで筆談で話をしてみることにした。
「脚本はどうでしたか?」
「とても面白かったです」
 話が進むうちにすべてを文字にしなくてもキーワードのみで通じるようになった。○印や×印も有効だと分かった。そして何よりも驚いたのは、文字の書き方で感情を表すことができるということだった。遠慮することなく感情をぶつけ、議論や口論ができるのだ。
 ぼくは脚本を筆談用に書き直した。そして色違いのペンを用い、会話の流れが映像的にも分かるように工夫した。

 こうして脚本の段階では想像もしなかったシーンになった。清水美那ちゃんも忍足さんもリハーサルを重ね、ものすごい早さで文字を書き、筆談を楽しんでくれた。さて観客のみなさんにはどう感じていただけるだろうか。
 求人広告を見て恵美子が長峰看板店を訪ねてくる。夢子は一応履歴書に目を通すが、すでに不採用と決めている。募集したのは男性だったのだ。ここからふたりの丁々発止の攻防が始まる。楽しんで観てもらえたらうれしいなあ。

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