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2006年2月20日 (月)

「あくがれて行く」

  けふもまたこころの鉦(かね)をうち鳴し
  うち鳴しつつあくがれて行く        牧水

若山牧水(1885~1928)の生涯は「あくがれて行く」日々の連続だったように思います。
「あくがれ」の語意については、歌人・伊藤一彦氏が著書のなかで丁寧に述べておられます。それを引用させていただきます。

「あくがれ」の語源は「在所(あく)」を「離る(かる)」、つまり魂が今あるところを何かに誘われ離れ去っていくという意味であり、そこから思いこがれるといった現在の意味が生じただが、牧水は言葉本来の意味の「あくがれ」を持ち続けた人だった。
                   伊藤一彦著『あくがれゆく牧水』鉱脈社より

牧水の歌集はもちろん紀行文にも随筆にも膨大な量の書簡にも「あくがれ」の気持ちがあふれています。それらを少しづつ紹介していこうと思います。

じゃあ、おまえ……、とぼくは自分に問うてみる。
おまえの撮る映画に「あくがれ」はあるか?

いえいえ、問われるべきは、ぼく自身があくがれて行く生き方をしているか否か、であります。

牧水と、ぼくの映画と脚本と、寄せ鍋みたいに語ってしまおうというのは、ちょっと失礼な気もするけれど、ボチボチやってみます。

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コメント

監督 ご無沙汰しています!
先日 ご一緒していただき ありがとうございました。
あくがれDVDもありがとうございました。

牧水のふるさと 東郷町の閉町 2月の19日でしたよ。
ちょっとさびしい気がしました。

投稿: 風の大地 | 2006年2月21日 (火) 06時58分

監督 先日 監督にお会いして一緒に飲めたことに感謝します。
翌々日 牧水賞に参加してきました。
最初に 牧水のふるさと 坪谷小の子供達の歌の朗詠があるのですが
いつ 聞いても感動します!
伊藤一彦先生も輝いていました!!

あくがれのDVD ありがとうございました。

投稿: 風の大地 | 2006年2月21日 (火) 08時35分

今日やっと図書新聞が手に入りました。
谷岡雅樹さんの記事はちょっと難しい内容でしたが、かなり本音を書かれる正直なお方と推察致しました。(他の映画の批評から)
そんな中で『ブレス・レス』を希望の光と書いておられました。
「筒井道隆の声がいい。目に見えるもの、手で触れられるもの、実体を実体として感じられるものに絶望していない・・・・・人間関係と向き合いたい製作者たちの姿勢が出ているといえる。」
渡辺監督にはさらに期待していらっしゃるとのことで、読んでいて嬉しくなりました。

今日発売の「Cinema Cinema」買ってきました。
もちろん「筒井道隆主演『Breath Less』インタビュー」を読みたいがためです。
筒井さんも台本を読んだときに「ああ、いい脚本だな」って感じたそうで素敵な作品とおっしゃってます。ブルースハープについても、「自分では結構様になったなと思ってるのでそのあたりにも注目してください」とのことでした。いつも謙虚な筒井さんがこうおっしゃると映画がますます楽しみになってきました。

ご紹介してくださった映画の中での下田と徹の会話が楽しいですね。思わず笑ってしまいました。
不破さんは筒井さんと同じ事務所だからでしょうか、今までもドラマでたくさん共演されてます。
今再放送中のNHKの朝ドラ「かりん」では親子の役ですが、おふたりのやり取りがおもしろいし、大好きです。今まで不破さんに頭を殴られるシーンが2回ありましたが、不破さんが本気で殴ってます。ゲンコツの音がとても痛そうに聞こえてくるんです。かつて筒井さんが自分の役者としての武器は?の質問に「本気でやることかな・・・たとえばここでホームランを打たなければみたいな・・」と小さい声でおっしゃってました。きっと不破さんに「おもいっきり殴ってください」と申し出たのかもしれません。

先日「ひとり宣伝会議」で図書新聞のことをお尋ねした際、HNを「おと姫」にしてしまいました。同一人物です。ごめんなさい。

投稿: かぐや姫 | 2006年3月 3日 (金) 16時20分

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